某个傻子的一生
或阿呆の一生
久米正雄君:
我的这篇稿子是否发表自不必说,连发表的时间和刊物我都完全托付给你。
这篇稿子里出现的大多数人物,你应该都知晓。但即使发表这篇稿子,我也请你不要做任何标注。
我现在正生活在最不幸的幸福中。然而,尽管不可思议,我也没有后悔。只是,对有如我这样的恶夫、恶子、恶父的人们,我实在于心不安。那么,就此告辞。在这篇稿子中,至少我不曾有意识地为自己辩护。
最后,将我的这篇稿子特意托付给你,是因为我觉得你恐怕比谁都更了解我。(只要剥去我这层所谓城里人的皮)这篇稿子里我的傻劲儿供你一笑。
昭和二年六月二十日
芥川龙之介
僕はこの原稿を発表する可否は勿論、発表する時や機関も君に一任したいと思っている。
君はこの原稿の中に出て来る大抵の人物を知っているだろう。しかし僕は発表するとしても、インデキスをつけずに貰いたいと思っている。
僕は今最も不幸な幸福の中に暮らしている。しかし不思議にも後悔していない。唯僕の如き悪夫、悪子、悪親を持ったものたちを如何にも気の毒に感じている。ではさようなら。僕はこの原稿の中では少くとも意識的には自己弁護をしなかったつもりだ。
最後に僕のこの原稿を特に君に托するのは君の恐らくは誰よりも僕を知っていると思うからだ。(都会人と云う僕の皮を剥ぎさえす)どうかこの原稿の中に僕の阿呆さ加減を笑ってくれ給え。
昭和二年六月二十日
芥川龍之介
久米正雄君
芥川龙之介,翻译着打发时间。